Mac OS X 10.11 (El Capitan) で Cuckoo Sandbox (2.0-RC1) を動かす
- まだ途中のメモです。実際に動くところまではいっていません。
ホスト側の設定
- [Preparing the Host]
Python の準備
- Python は Mac OS X に最初から入ってるし、Homebrew で直接インストールすることもできるけど、もともと入っているものはいろいろ制約がありそうなのと、できるだけバージョンをあわせたほうがトラブルも少ないだろうということで、pyenv を入れる流れに。2行めのは、~/.bash_profile にも入れておくべし。
$ brew install pyenv
$ if which pyenv > /dev/null; then eval "$(pyenv init -)"; fi
$ pyenv install 2.7.11
$ pyenv rehash
$ pyenv global 2.7.11
- パッケージ管理の pip を入れ、最新バージョンに更新。
$ easy_install pip
$ pip install --upgrade pip
必要なパッケージのインストール
- Cuckoo Sandbox を動かすために必要なモジュールは、cuckoo/requirements.txt に記述されているが、このままだと cryptography 1.0 のインストールでエラーになる(El Capitan には OpenSSL のヘッダが含まれていないため)ので、代わりにこの対策がされた 1.0.1 を入れるため、requirements.txt を以下のように編集する。
--- requirements.txt 2016-01-12 03:26:34.000000000 +0900
+++ requirements_mod.txt 2016-05-25 18:15:38.000000000 +0900
@@ -2,7 +2,7 @@
beautifulsoup4==4.4.1
cffi==1.2.1
chardet==2.3.0
-cryptography==1.0
+cryptography==1.0.1
Django==1.8.4
dpkt==1.8.6.2
ecdsa==0.13
- そして、パッケージのインストール。
$ pip install -r requirements.txt
tcpdump のイストール
- これも最初から入っているものでもよさそうだけど、一応 Homebrew のを入れておく
$ brew install homebrew/dupes/tcpdump
Cuckoo の設定
- 最低限、変更すべきところは、以下。VM には、デフォルトの VirtualBox を使う前提で。
conf/cuckoo.conf
ip = 192.168.56.1
port = 2042
- 必須の変更項目は特にない。変更する可能性があるとしたら上記くらいか?
- IP アドレスは、後述する、VirtualBox の「ホストオンリーネットワーク」のアダプタのものにあわせる(初期設定もままならば変更しなくてよい)。
conf/auxiliary.conf
tcpdump = /usr/local/sbin/tcpdump
- tcpdump のパスにあわせる。
conf/virtualbox.conf
path = /usr/local/bin/VBoxManage
- VBoxManage のパスにあわせる。
interface = vboxnet0
- ホストオンリーネットワークのアダプタの名前にあわせる(初期設定のままならば変更しなくてよい)。
[cuckoo1]
# Specify the label name of the current machine as specified in your
# VirtualBox configuration.
label = WinXP
- VirtualBox 上のマシンの名前にあわせる。
platform = windows
- ゲストのプラットフォームにあわせる。Windows ならそのままでよい。
ip = 192.168.56.101
- ゲストのホストオンリーアダプタ側の IP アドレスにあわせる。この IP アドレスは固定である必要があるので、ゲスト側で固定に設定し、その IP アドレスを入れる。
- ホストオンリーアダプタの初期設定では、192.168.56.2 が DHCP 、.3 から .255 が割り当て領域になっているので、上限を .100 に変更する前提で、.101 を使う。
conf/processing.conf
key = XXXXXXX
- VirusTotal API key を設定する。初期設定のものは、VirusTotal チームから提供されたもののようで、そのままでも動くようだけど、キーを持っているならば設定すべきところかな。
VirtualBox の設定
ホストオンリーネットワークの設定
- VirtualBox → 環境設定を開き、ネットワーク → ホストオンリーネットワークを選び、右側の追加ボタンを押す。
- 「vboxnet0」が追加されるのでダブルクリックして開く。
- 「アダプター」タブはそのままでよい(必要があれば変更する。変更したら、conf/cuckoo.conf に反映すること)。
- 「DHCPサーバ」タブを選び、「アドレス上限」を「192.168.56.100」に変更する(ゲストで「192.168.56.101」を固定 IP アドレスとして使いたいので)。
ゲストネットワークの設定
- ゲストの設定を開き、「ネットワーク」タブを選ぶ。
- 「アダプター1」は「NAT」のままでよい。
- 「アダプター2」の「ネットワークアダプターを有効化」にチェックを入れ、「割り当て」を「ホストオンリーアダプター」に変更する。
- 「名前」は「vboxnet0」が自動的に設定される。
- 「高度」の中身は触らなくてよいはず...?
ゲスト側の設定
- [Preparing the Guest]
Python のインストール
- Python 2.7.11 をインストール
- Python Imaging Library (PIL) 1.1.7 をインストール
- それぞれインストーラでインストールするだけ。
ネットワーク設定
- 2枚目のネットワークアダプタの設定を開き、IP アドレス「192.168.56.101」、サブネットマスク「255.255.255.0」を設定する(デフォルトゲートウェイ、DNSは設定しない)。
- Firewall は無効にする。
その他
- Sandbox 上で動かしたいソフトがあれば入れる。
- 各種ソフトの自動更新を無効化する(無駄なネットワークトラフィックが流れないようにするため)。
- いろいろソフトを入れると自動更新を無効化するのが案外面倒かもしれない。
エージェントのインストールと起動
- ゲスト側にも Cuckoo をダウンロードして適当なディレクトリ(「C:\cuckoo」とか)に展開する。
- agent\agent.py をダブルクリックすると Python のコンソールが開き、エージェントが実行され、以下のようなメッセージが表示される。
[+] Starting agent on 0.0.0.0:8000 ...
- コンソールを開きたくない場合は、拡張子を「pyw」に変更する。
- ゲストが起動したときに自動起動するよう、スタートアップフォルダに入れておく。
ネットワーク設定のテスト
- ホストとゲストの間の通信ができるかどうか確認する。
ホストからゲスト
$ ping 192.168.56.101
ゲストからホスト
> ping 192.168.56.1
Cuckoo Sandbox の起動
- ホスト側で。
$python cuckoo.py
- 以下のように表示され、待ち受けが開始される。
.:
::
.-. , : .-. ;;.-. .-. .-.
; ; ; ; ;; .' ; ;'; ;'
`;;;;'.'`..:;._`;;;;'_.'` `.`;;' `;;'
Cuckoo Sandbox 2.0-rc1
www.cuckoosandbox.org
Copyright (c) 2010-2015
Checking for updates...
Good! You have the latest version available.
2016-05-25 20:19:31,585 [lib.cuckoo.core.scheduler] INFO: Using "virtualbox" as machine manager
2016-05-25 20:19:33,565 [lib.cuckoo.core.scheduler] INFO: Loaded 1 machine/s
2016-05-25 20:19:33,603 [lib.cuckoo.core.scheduler] INFO: Waiting for analysis tasks.