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POPFile 0.22.4 まではインストーラでインストールされる SSL 関連モジュールが POPFile と互換性がなく、SSL が使用できないという問題がありましたが、[メールサーバに SSL で接続したいのですが、POPFile を使用することはできますか?] に書かれているように 0.22.5 以降では互換性の問題は解消しています。
POPFile 0.22.4 まではインストーラでインストールされる SSL 関連モジュールが POPFile と互換性がなく、SSL が使用できないという問題がありましたが、[メールサーバに SSL で接続したいのですが、POPFile を使用することはできますか?] に書かれているように 0.22.5 以降では互換性の問題は解消しています。

POPFile を快適に使うには

POPFile を快適に使うためのメモ。(2008.7.15 更新)

POPFile の動作速度を向上させる

POPFile の動作が遅いと感じている方はこちら。

POPFile の最新バージョンを使用する

[POPFile 0.22.2 から 0.22.5 の速度向上] で書いたように、POPFile 0.22.2 から 0.22.5 では 1.8 倍ほど高速化が図られている。また、0.22.5 から 1.0.0 でも約 1.5 倍の高速化が図られている。0.22.4 以前のバージョンを使っている方は 1.0.1 にバージョンアップすることをおすすめします。

データベースを最適化する

コーパスのデータベース(popfile.db)の断片化が進んでいると POPFile の動作速度が遅くなります。データベースの断片化を解消することにより(特にデータベースが大きくなっている場合)動作速度の向上が見込まれます。

POPFile を終了させ、データベースのバックアップをとった上で、sqlite コマンドラインツールでデータベースを開き、「vacuum;」コマンドを使って最適化を行います。

Windows 版

[POPFile Run SQLite ユーティリティ] を起動させ、表示されるプロンプトに

 > vacuum;

と入力します(実行にはしばらくかかります)。実行が終わったら、

 > .q

でユーティリティを終了させます。プロンプトが閉じたら、POPFile を起動させます。

クロスプラットフォーム版

sqlite コマンドラインツールを使って popfile.db を開きます。

 % sqlite /path/to/popfile.db

プロンプトが表示されますので、

 > vacuum;
 > .q

とコマンドを入力します。

ログレベルを 0 にする

POPFile のデバッグログの出力レベル(ログレベル)が 2 になっている場合、メール受信時などに非常に長いログが出力されます。デバッグログが必要ない場合はログレベルを 0 にしておくことにより動作速度が向上します。ログレベルを変更するには、コントロールセンターの詳細設定タブにある「logger_level」オプションを編集します。(初期値は 0 なので、変更していない場合は効果はありません)

関連:

[問題のデバッグのためにログを準備する]

GLOBAL_message_cutoff を小さな数に変更する

POPFile コントロールセンターの詳細設定タブにある「GLOBAL_message_cutoff」オプションを編集することにより、POPFile が分析に使用するメッセージの最大値を変更することができます。初期値は 100000 (100KiB) ですが、これを小さな数字に変更することにより、メッセージの分析にかかる時間を短縮することができます。メッセージの一部だけが分析に使われることになるため分類精度が低下する可能性がありますが、経験的には、この数値を 20000 (20KiB) くらいに変更しても精度への影響は見られませんでした。

詳細:

[POPFile のコマンドラインと詳細設定タブのオプション]

POP3 プロキシの使用ポート 110 以外に変更する

ウィルス対策ソフト等を使用している場合、設定や使用しているソフトによってはメールを受信する際にウィルス対策ソフト等によって 2 度(メールサーバと POPFile の間で 1 回、POPFile とメールクライアントの間で 1 回)スキャンされることがあります。それぞれのメールが 2 回ずつスキャンされることとなるため、メールの受信速度が大きく低下します。

透過プロキシ型(ポート監視型)のウィルス対策ソフトでは、通常ポート 110 を使用した通信を監視しています。POPFile のデフォルトの設定では、メールクライアントから POPFile への通信にポート 110 を使用しており、また、POPFile からメールサーバもポート 110 を使用して通信を行います。このため、それぞれの通信においてウィルススキャンが行われることとなります。

メールクライアント ->POPFile-> メールサーバ
使用ポート 110
スキャンされる
 110
スキャンされる
 

この場合、POPFile の POP3 プロキシが使用するポートをデフォルトの 110 から変更することによって、POPFile とメールサーバの間でだけスキャンされるように設定することをお勧めします。例えば、POPFile の使用ポートを 123 に変更すると、

メールクライアント ->POPFile-> メールサーバ
使用ポート 123
スキャンされない
 110
スキャンされる
 

POPFile が使用するポートを変更するためには、ユーザインタフェースの「設定タブ」を開き、POP3 セクションの「POP3 ポート番号」を変更し、POPFile を再起動させます。また、使用されているメールクライアントにおいて、POP3 ポートを上で設定した番号と同じ番号に設定します。メールクライアントの設定変更方法についてはそれぞれのマニュアルを参照してください。

POPFile の安定性を向上させる

POPFile が安定しない、落ちる、止まるという方はこちら。

タスクトレイアイコンを無効にする(Windows 版)

Windows 版に搭載されているタスクトレイアイコンには既知の問題があり、POPFile が停止してしまうことがあります。コントロールセンターの設定タブでタスクトレイアイコンを無効にすることにより回避することができます。

詳細:

[POPFile がフリーズする]

その他

Windows Vista で POPFile を使用する

POPFile 0.22.4 までは Windows Vista の UAC と互換性がなく、スタートアップ時に管理者パスワードが要求されるなどの問題がありましたが、[Vista との互換性] に書かれているように 0.22.5 以降では互換性が改善されています。まだ細かい問題はありますが、Windows Vista で POPFile を使用する場合は POPFile 0.22.5 以降をご利用ください。

Windows 版で SSL を使用する

POPFile 0.22.4 まではインストーラでインストールされる SSL 関連モジュールが POPFile と互換性がなく、SSL が使用できないという問題がありましたが、[メールサーバに SSL で接続したいのですが、POPFile を使用することはできますか?] に書かれているように 0.22.5 以降では互換性の問題は解消しています。


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